みんなのサービスをもっと広げるメディア「POPCORN Lab」のシリーズ企画『事業開発Journey』では、事業成長の裏側にあるストーリーに迫ります。
今回は、「TabiCore」開発者のASHIMOTOさんにインタビューを行いました。どのように思い出共有アプリが誕生したのか、また今後の展望について詳しくお伺いしました。
「TabiCore」とは?
旅行や外出の思い出を写真と位置情報で簡単に記録できるアプリです。SNSのような公開型ではなく、個人のプライバシーを重視した設計で、地図上に思い出を可視化できるのが特徴です。シンプルで使いやすいUIが評判で、旅行好きや日々の記録を大切にしたい方に最適。思い出を共有する楽しさだけでなく、自分だけの宝物として大切に保存する体験を提供します。
「TabiCore」とは?
– TabiCoreとはどんなアプリですか?
ASHIMOTOさん:「TabiCore」は、旅行や外出時の思い出を写真と位置情報で保存することを目的に開発しました。プライベートな範囲で思い出を管理できるため、SNSのように他人と比較することなく、自分自身のペースで振り返ることができます。地図上に思い出を可視化できる点も好評で、友達やパートナーとの旅行記録や、1人での冒険の記録など、幅広い使い方を提供しています。
– 他のSNSと比較して、どのような差別化を図っていますか?
ASHIMOTOさん:SNSでは、キラキラした投稿が多く見られ、他人と自分を比較してしまうことがよくあります。「TabiCore」はそのような体験を避け、ユーザーが自分自身のためだけに思い出を保存できるよう設計しています。
また、不必要な機能を削ぎ落とし、純粋に思い出を記録することに特化している点が特徴です。

サービス開発のきっかけ
– 開発のきっかけを教えてください。
ASHIMOTOさん:もともと、SNSを見ているとキラキラした投稿に圧倒され、比較してしまう自分がいました。そんな中、もっとプライベートな空間で、自分だけのペースで思い出を残せるアプリがあればいいのに、と思ったのが始まりです。また、仕事以外の時間を何か生産的なものに使いたいと考え、開発を決意しました。
– 開発期間はどのくらいかかりましたか?
ASHIMOTOさん:最初のリリースまでは約2~3年かかりました。私は元々ITとは全く関係のない業界にいたので、すべて独学で学びながらの開発でした。特に最初の1年は試行錯誤の連続で、何度も挫折しそうになりましたが、少しずつ進めることで形にできました。
独学での開発プロセスとツールの活用
– 今回初めて個人でアプリを開発されたそうですが、どのように進められましたか?
ASHIMOTOさん:アプリ開発に関する知識は全くなかったので、最初は手探り状態でした。開発を始めると決めたとき、プログラミングの基本的な概念から学び、次にデザインツールの使い方を調べました。最初に試したのはCanvaやFigmaといった、初心者でも使いやすいツールです。
また、ChatGPTのようなAIツールを活用しながらコードを書くこともありました。AIのおかげで、一見難しそうに見えるタスクも分かりやすく分解できたので、初心者にとって非常に助けになりました。
– 開発時にはどんな情報が参考になりましたか?
ASHIMOTOさん:X(旧Twitter)で個人開発者として活動している方々の投稿が非常に参考になりました。同じように独学でアプリを作っている方々から、ネットでは見つからない知識やノウハウを学ぶことができました。例えば、App Storeへのアプリ登録方法や、ユーザーフィードバックの収集方法など、実践的なアドバイスが多かったです。
デザインと使いやすさの追求
– デザイン面で特に工夫された点を教えてください!
ASHIMOTOさん:デザイン面では、男性と女性の感性の違いを考慮しました。男性の場合、シンプルな白い画面だけでも十分という意見が多いのですが、女性は配色や細部のデザインに敏感です。そこで、彼女からの意見をもとに色使いやレイアウトを改善しました。例えば、地図の背景色やアイコンのデザインなど、細かな部分にもこだわりました。
– 機能設計時の工夫についても教えてください。
ASHIMOTOさん:機能は最小限に抑えることを意識しました。初めて開発に取り組んだ際、あれもこれもと機能を詰め込もうとして失敗した経験があります。その反省を生かし、「写真と位置情報を記録する」という核となる機能に集中しました。その後、ユーザーからのフィードバックをもとに、必要な機能を徐々に追加するスタイルをとっています。
課題解決とユーザーフィードバックの活用
– ユーザーからのフィードバックはどのように取り入れていますか?
ASHIMOTOさん:実際にアプリを使ったユーザー様から「写真の位置情報を手動で設定できるようにしてほしい」という意見をいただきました。現在の仕様では写真に埋め込まれた位置情報を自動取得していますが、手動で設定したいというニーズも多いことに気付きました。このような改善案は、即座に反映するよう努めています。
– フィードバックを活用する中で気付いたことはありますか?
ASHIMOTOさん:最初は自分の感覚だけで「これがベストだ」と思い込んでいました。しかし、実際に使っていただくことで、自分では想定していなかった課題や要望が見えてきます。不完全でもリリースしてから改善していくというプロセスが、結果として大きな進歩につながりました。

今後の展望と新しい挑戦
– 今後追加したい機能や、目標はありますか?
ASHIMOTOさん:「TabiCore」は現状、思い出を記録するアプリとして機能していますが、次の段階として「お出かけのきっかけを作る」機能を追加したいと考えています。具体的には、地図上でおすすめスポットを提案する機能や、ユーザーの行動履歴をもとにカスタマイズされた提案を行う機能を構想中です。
また、「TabiCore」以外にも新しいアプリのアイデアを温めているところです。
「TabiCore」で思い出を残そう!
ASHIMOTOさん、インタビューへのご協力を誠にありがとうございました!
独学でアプリ開発に挑戦し、ユーザーの声を聞きながら改善を重ねる姿勢が非常に印象的でした。
「TabiCore」は、写真と場所の情報を紐付けて思い出を記録できるプライベートなアプリです。
旅行や外出が好きな方は、ぜひダウンロードしてみてください!
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