2ヶ月の作業が10分に短縮!業界初SFA「管理戸数ふえるくん」で新規営業を効率化

みんなのサービスをもっと広げるメディア「POPCORN Lab」のシリーズ企画『事業開発Journey』では、事業成長の裏側にあるストーリーに迫ります。

今回は、リビン・テクノロジーズ株式会社 営業部 営業推進局 局長の高倉駿さんにインタビューを行いました。
同社が運営する「管理戸数ふえるくん」がどのように誕生し、進化を遂げてきたのか、また今後の展望について詳しくお伺いしました。

「管理戸数ふえるくん」とは?

賃貸オーナーや家主を効率的に獲得するための営業支援システム(SFA)です。業界初の管理会社専用SFAとして、“使いやすさ”を最優先に設計しています。複雑な仕様を排除し、デジタル知識がなくても簡単に利用できるため、導入初日から業務フローにスムーズに組み込むことが可能です。

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目次

業界特有の課題を解決する3つの機能

– まずは「管理戸数ふえるくん」のサービス概要を教えてください!

高倉さん:不動産管理に特化した管理会社様や、これから管理事業を始めたい不動産会社様向けの営業支援サービスです。不動産管理は、毎月安定した収益を生む魅力的な事業ですが、営業の難しさや手間が課題でした。「管理戸数ふえるくん」は、営業活動を効率化し、新規オーナー獲得を強力に支援するために開発されたツールです。

業界ならではの工夫がありそうですね!各機能の特徴について教えてください

高倉さん:管理会社が管理戸数を増やすには、物件オーナー様との契約が欠かせません。そのためには、まずオーナー様のリストを作成し、建物の住所から地番を確定させ、法務局から謄本を取得する必要があります。この作業は手作業だと時間とコストが非常にかかります。

当社システムでは、日本全国の1棟アパート・マンションに関する建物データを200万棟分保有しています。「ワンクリック謄本取得機能」を使うことで、建物を選択するだけで法務局のデータベースから名簿を直接取得できます。これにより、通常2ヶ月かかる作業がわずか10分程度で完了し、人件費も大幅に削減できます。

– 2ヶ月分の作業が10分で!名簿を取得した後はどのように営業を進めていくのでしょうか?

高倉さん:「ワンクリックDM送付機能」を用いることで、より営業を効率化できます。この機能では、オーナー様の名簿に基づき、DMの内容をPDFでアップロードして送付先を選択するだけで、印刷、梱包、発送までを一括してアウトソースできます。

従来、アルバイトや社員が手作業で行っていたDM送付を自動化することで、コストと時間を大幅に削減可能です。1通あたり約100円で送付できるため、特にリソースの限られた企業にとって実用的な仕組みになっています。さらに、DMの進捗状況はシステム上で確認でき、結果を基にした次の営業活動を効率よく進められます。

– 営業活動ではデータの管理も重要だと思いますが、「管理戸数ふえるくん」ではどのような機能を提供されているんですか?

高倉さん:「管理戸数ふえるくん」では、営業担当者ごとの活動状況やKPI、売上予測、受注時期などを一元的に管理できます。また、オーナー様や建物ごとに営業履歴を紐づけて記録することで、属人的な業務を防ぎ、ナレッジの蓄積や共有を可能にします。

さらに、名簿データやDMの進捗状況も同じシステム上で一目で確認できるため、営業全体を俯瞰しながら効率的に運用できます。これにより、リソースが限られている企業でも無理なく新規管理戸数の獲得を進められるようサポートしています。

事業開発を通して見えた業界特有の課題

– サービス開発時にはどんな課題がありましたか?

高倉さん:当社は不動産一括査定サイト「リビンマッチ」の運営を通じて、売買仲介のビジネスモデルは理解していました。しかし、管理会社への営業は初めてだったため、業界特有の課題や法律、商慣習の理解に時間を要しました。

M&A後には「この機能がないと成約が難しい」といった課題が次々と明らかになり、特に管理戸数を増やすための名簿作成や営業履歴の管理といった機能が重要であることが判明しました。その一方で、限られた人員でこれらの開発項目に優先順位をつける必要があり、効率的かつ迅速に対応することが求められました。

また、顧客が少ない状態からのスタートだったため、低コストで高品質な製品をいかに早く市場に届けるかが大きな課題でした。

– 現状の課題や、それに対して工夫されている点を教えてください!

高倉さん:不動産業界では、SFAツールの導入に対して消極的な企業が一部見られます。限られた人員やリソースが収益性の高い売買部門に集中するため、管理部門への投資が後回しになり、結果としてExcelやGoogleスプレッドシートなど既存ツールの利用に留まるケースが多い状況です。

これには、組織のあり方や会社の文化、業務フロー、採用など、多岐にわたる要因が関わっています。プロダクトを導入するには、これらの構造的な課題を解決する必要がある企業様も少なくありません。

当社のシステムでは、スマートフォン対応やマップ連携機能を備え、訪問予定のオーナー様情報や訪問ルートを効率的に管理できます。こうした現場での利便性を強みとして、不動産管理業務の効率化を進め、顧客獲得をさらに拡大していきたいと考えています。

不動産業界の業務効率化を目指して

事業開発において、御社が大切にされている軸を教えてください!

高倉さん:当社では、不動産・住宅領域を軸に事業を展開しています。これまでは不動産売買を行う企業様に向けたプロダクトを中心に開発してきました。顧客の営業プロセスを支えるツールを提供し、業務効率化を実現しています。今後も、不動産業界や工務店様、ハウスメーカー様に長く活用いただけるプロダクトの開発を進めていきます。

– 最後に「管理戸数ふえるくん」に対する今後の展望を教えてください!

高倉さん:管理会社向けのSFAという領域では、当社が業界初の挑戦をしています。この新しい市場でトップシェアを早急に獲得することを目指し、管理会社様の課題に寄り添いながら、長期的に活用していただける製品へと進化させることが目標です。

また、AIを活用したクレーム対応の効率化やDM文面の自動生成といった新しい機能の追加も検討しています。現在は特にセールス活動に注力しており、経営者の方々と直接商談を重ねながら、製品の導入を推進しています。

スマートフォン対応やマップ連携を活かして現場での営業効率をさらに高めることで、管理戸数の増加を支援する実用的なツールとして、多くの企業様に貢献できるよう努めていきます。

「管理戸数ふえるくん」で不動産管理営業をもっと効率的に!

高倉さん、インタビューのご協力ありがとうございました!
不動産業界ならではの課題に対して、テクノロジーを活用した解決策を提供されている点が、大変印象的でした。

「管理戸数ふえるくん」は、名簿取得からDM送付、営業管理までを一元化し、不動産管理会社の新規開拓を効率化するサービスです。
不動産管理事業における新規営業を効率化し、業務の生産性を向上させたい方は、ぜひご検討ください!

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この記事を書いた人

Web / UIデザインを軸としたフリーランスとして活動。設計から実装まで一貫してWebサービスの開発に携わる。その後、システム開発会社を3年間経営し、売上1億円を達成。COOとして、業務効率化、組織設計、新規事業開発に注力。メディア出演多数。

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