野生動物の未来を変える!ジビエ解体施設向けSaaS「ラクシカ」の挑戦

みんなのサービスをもっと広げるメディア「POPCORN Lab」のシリーズ企画『事業開発Journey』では、事業成長の裏側にあるストーリーに迫ります。

今回は、「ラクシカ」を開発した渡辺洋平さんにインタビューを行いました。このソフトウェアがどのように誕生し、進化を遂げてきたのか、また今後の展望について詳しくお伺いしました。

「ラクシカ」とは?

「ラクシカ」は、ジビエ解体施設向けのSaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)です。在庫管理や個体数管理、トレーサビリティ、HACCP記録といった機能を備え、施設全体の業務効率化を実現します。また、スマホやタブレットで直感的に操作できる点も特徴です。

渡辺さんは、「現場の作業員が直感的に操作できるUI設計が特に重要」と語ります。この工夫により、作業の効率が向上し、初めて利用する人でもすぐに馴染むことができます。

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目次

ジビエ業界の課題を解決する「ラクシカ」

– サービス概要を教えてください。

渡辺さん:「ラクシカ」は、ジビエ解体施設向けの業務効率化を支援するソフトウェアです。在庫管理やトレーサビリティの記録を簡単に行え、施設の運営を支えます。特に、HACCP記録や個体数管理は、食品安全やトレーサビリティの要請が高まる中で大きな価値を提供します。現場で得た課題意識から、「管理に時間を割きすぎて本来の業務に集中できない現状を変えたい」という思いで開発に着手しました。

– 現場のユーザーからの反応はいかがですか?

渡辺さん:実際に導入した施設の方々からは、『これまで時間がかかっていた作業が効率化され、業務に集中できるようになった』という声をいただいています。また、スマホやタブレットを活用した直感的な操作性が特に好評です。

個体搬入時の記録
解体後の歩留管理
取引書類の作成

高校時代の経験が原点

– 開発のきっかけについて教えてください。

渡辺さん:高校生の頃、野生のシカが生態系や交通事故に悪影響を与えているニュースを見たことがきっかけです。この問題に取り組みたいという思いが芽生えました。「生態系は本来バランスを保つもの」と学んでいましたが、人間活動による影響でバランスが崩れ、課題が発生している現状に気づき、とてもショックを受けたのを覚えています。この気づきが「ラクシカ」の出発点となりました。

– その後、どのように具体的な行動に移りましたか?

渡辺さん:大学進学後、北海道の現状を調べる中で、地元に貢献したいという気持ちが強くなりました。さらに、ジビエ解体施設で働く機会を得たことで、現場の課題をより深く理解するようになり、具体的なソリューションを考え始めました。

鹿革ブランドから解体施設へ

– 鹿革ブランド立ち上げから現在までの経緯を教えてください。

渡辺さん:以前は鹿革製品のブランドを立ち上げましたが、より課題解決に直結した取り組みをしたいという思いから、解体施設に焦点を移しました。ブランド運営ではクラウドファンディングを成功させるなど、一定の成果を上げましたが、「もっとサプライチェーンの上流を変えないと、利用率を向上できない」と気づきました。そのため、より多くの人に価値を届けるために、解体施設の課題解決へシフトすることを決めました。

ロボット開発で目指す未来

分野での課題解決をさらに推進するため、渡辺さんはロボット技術にも挑戦しています。その背景や目指す方向性を伺いました。

– 現在の挑戦を教えてください。

渡辺さん:今はロボットの開発に、試行錯誤しながら取り組んでいます。ハードウェアとソフトウェアの両面を学びながら、より良いアプローチを模索しています。

– ロボット開発の成果や課題はありますか

渡辺さん:プロトタイプの段階では手応えを感じる部分もありますが、すべてが順調とは言えず、現場での導入には課題が残っています。引き続き、改善を重ねながら実用化を目指しています。

– いま、一番必要なものは何ですか。

渡辺さん:一緒に開発を進めてくれる仲間がいたら、ありがたいですね。ラクシカもそうですが、事業を進めるためには、ビジネスモデルを考えたり、利用者や周辺領域の方の声を聞いたりと開発以外の部分にもリソースを割く必要があるので、システムやロボットの開発に興味のあるインターン生などが来てくれたら、とても助かります。

「ラクシカ」でより良い未来を実現しよう!!!

渡辺さん、インタビューへのご協力を誠にありがとうございました!

「ラクシカ」はジビエ解体施設の業務効率化を支援する画期的なソリューションです。また、渡辺さんが掲げる「自然と人間の共生」を目指すビジョンは、ジビエ業界のみならず多くの分野にインスピレーションを与えるでしょう。

一緒に開発を行う仲間も募集中とのことですので、ぜひ、「ラクシカ」や渡辺さんの取り組みに興味をお持ちの方は下記のサイトから連絡をしてみてください。

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ノーコード x AI駆動開発が得意な株式会社Walkersでは、成果が実証されたノウハウをもとに、事業を成功に導くための事業開発支援を行っています。新規事業・システム開発でお悩みがある方はお気軽にご相談下さい。

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この記事を書いた人

Web / UIデザインを軸としたフリーランスとして活動。設計から実装まで一貫してWebサービスの開発に携わる。その後、システム開発会社を3年間経営し、売上1億円を達成。COOとして、業務効率化、組織設計、新規事業開発に注力。メディア出演多数。

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